河童のクゥと夏休み |
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夏休み前のある日、小学校の帰り道に上原康一は大きな石を拾った。 持ち帰って水で洗うと、中から何と河童の子が!! 第一声は「クゥ?!!」。 康一はこの河童を「クゥ」と名付ける。 クゥは康一たちと同じ言葉を話し、何百年もの間、地中に閉じこめられていたことがわかる。 最初は驚いた家族もクゥを受け入れ、クゥのことは秘密にしようと決め クゥと康一は、一緒にお風呂に入り、食卓を囲み、同じベッドで寝る。 クゥは相撲が得意で、康一の父・保雄も投げ飛ばす怪力の持ち主。 だがある日、クゥが仲間のところに帰ると言い出した。 康一はクゥの仲間を探す為、河童伝説の残る遠野へクゥを連れて はじめてのひとり旅をすることに。 豊かな自然に囲まれた遠野は、河童が暮らすには最高の場所に見えた。 きれいな川で生き生きと泳ぐクゥの姿に、「クゥ、マジすごいよ!!」と康一は大興奮。 しかし河童を見つけられないまま旅は終わった。 遠野から戻ると、家の近所に記者が!! 噂の河童を見せろと、無理やり写真を撮られてしまった! クゥの存在が世間に知られ、テレビ出演の依頼が殺到。 隠し続ける訳にもいかず、康一たちと共に出演したクゥだが、 その番組のゲストが遠い昔、クゥのお父さんを殺した人間にそっくりだった。 クゥが驚き、強い恐怖を感じたその時、スタジオの照明が一斉に割れた! 人間に怯えて逃げ出したクゥは、人のいない場所を求めて東京タワーを昇りはじめる。 タワーの上から見える世界に、「静かなところなんてどこにもない。 ここは人間の巣だ。 もう、くたびれた。 父ちゃんのところへ行きたい・・・・」。 そうクゥが呟いたその時・・・・!! |